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伊勢神宮に祀られているアマテラス

最終更新日 2024年5月5日 by ouraku

「アマテラスって聞いたことあるけど何?」
「伊勢神宮に行ってみたい」
「神社本庁について詳しく知りたい」

伊勢神宮は国内だけでなく、海外からの観光客にもよく知られているスポットです。
全国に神社が多くある中で、伊勢神宮の知名度が高いのは、祀られている神様がアマテラスであることが深く関係しています。
古事記や日本書紀で最も尊い神様であるアマテラスは、あらゆる願いを聞き届けるとされます。

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イザナギとイザナミによって誕生

アマテラスはイザナギイザナミによって誕生しました。
日本を作ったイザナギは、黄泉の国までイザナミに会いに行きます。
現世に戻ったイザナミは黄泉の国で穢れてしまったので、筑紫の国、橘の阿波岐原で禊を祓います。
イザナギが身にまとうものを1つずつ脱ぎ捨てていくと、そこから次々に神様が生まれました。
イザナギが左目を洗った時に誕生したのがアマテラスで、右目からツクヨミ、鼻を洗うと須スサノオも誕生しています。
この三柱の神様は三貴子と呼ばれ、イザナギ特に誕生を喜んだとされます。
イザナギはスサノオに海原、ツクヨミには夜の国、そしてアマテラスには高天原を治めるように命令しました。
アマテラスとスサノオは不仲として描かれています。
スサノオは海原を治めるように命じられたことが不満で、長いあごひげが胸元に垂れるほど泣きました。
そこまで悲しんだのは、母親がいる地底の国に行きたかったからです。
イザナギはそれを聞くと呆れ、スサノオを追放してしまいます。
スサノオは相談をするため、姉のアマテラスの高天原に向かいました。

誓約をして子供を産む

しかしアマテラスはこれを侵略を企んでいると疑ってしまい、スサノオに身の潔白を証明させます。
その方法は誓約をして子供を産むというものでした。
アマテラスが3つに折ったスサノオの剣を噛み息を吹き出すと、三柱の女神が誕生しました。
これを見たスサノオは、自分にやましい気持ちが無かったからだと証明することができました。
しかしそれだけでなく、本来の乱暴者の気性が出てきて、高天原を荒らし回るという暴挙に出ました。
アマテラスは弟をかばっていましたが、ある日事件が起こります。
スサノオが神に捧げる布を織っている神聖な場所へ、皮を剥いだ馬を投げ込みました。
それにより一人の織女が死んでしまいました。
これに恐怖を覚えたアマテラスは、「天岩戸」という洞窟の奥へ隠れました。
アマテラスは全てを照らす太陽神であり、それが隠れてしまったことで世界は真っ暗闇になりました。
疫病や苦悶などがはびこり、世界のバランスが崩れてしまいます。

岩戸の周りで楽しくお祭りをする

見過ごせなくなった八百万の神が、どうやってアマテラスを岩戸から引っ張り出すかを話し合いました。
そこで決定したのが常世の思兼神の案で、岩戸の周りで楽しくお祭りをするというものです。
アメノウズメノミコトが踊り、神々は大笑いして賑やかな雰囲気を作りました。
これを耳にしたアマテラスは、興味から岩戸から少しだけ顔を出します。
これを見逃さなかった天手力男が自慢の怪力で岩戸を押し開いたことで、アマテラスは外に出されました。
そして世界に光が戻ったという神話は、「天岩戸隠れ」と呼ばれ伊勢神宮と深い繋がりのある話として有名です。

アマテラスは日本のお正月とも関わりがある

またアマテラスは日本のお正月とも関わりがあります。
日本人は1月1日の初日の出を見に行く光景はニュースにもよく取り上げられています。
新年の最初に姿を現す太陽は、アマテラスの権威を象徴しているといえます。
温かく眩しい光に、1年間の健康や安全を祈願します。
いつも見慣れている日の出が、1月1日だけは特別に感じるのは日本人に根付いた精神でもあります。
初日の出を拝み始めたのは、平安時代からとされ貴族から庶民まで行っていました。
平安時代に「四方節」と呼ばれていたものが、現在では「四方拝」に変わっています。
一年の最初に行われる宮中祭祀で、元日の朝5時半に伊勢神宮などに拝礼します。

総本山がお伊勢さんで知られる伊勢神宮の内宮

アマテラスを祀る神社は神明神宮と呼ばれ、全国に5000ほど存在します。
その総本山がお伊勢さんで知られる伊勢神宮の内宮です。
内宮には別宮が10社、外宮では4社があり、離れた場所に鎮座するものもあります。
125社全てを周るには1日では足りないので、人生のうちに何回か訪れると良いしょう。
伊勢神宮の公式ホームページでは13つのモデルコースの提案があり、無理なくお参りすることができます。
お伊勢参りは平安時代に始まり、江戸時代には庶民も行うようになりました。
現在では年間約800万人以上が訪れるとされます。
いきなり内宮へお参りしたいところですが、外宮から内宮に行くのがルールです。
外宮にはアマテラスに食事を備える神様トヨウケが祀られています。
朝と夕の1日2回行われる「日別朝夕大御饌祭」でアマテラスに水とご飯を奉り、感謝や祈りを捧げます。

まとめ

また20年に1度、神様を祀る社殿を建て替える式年遷宮も大きなイベントとして注目されます。
30以上の祭りや儀式がありますが、その中でも御神体を新しいお宮にうつす遷御の儀が最も盛り上がるので、それに合わせて訪れる人も多いです。