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アドボカシー活動ってどんな活動なの?

最終更新日 2024年5月5日 by ouraku

アドボカシー活動といわれても、どのようなものなのか見当がつかないという方も多くいるかもしれません。
そもそもアドボカシーというのは、「擁護」もしくは「支持をする」などの意味を持っている英単語になっています。
つまり簡単に言うと、擁護や支持をする活動のことを指すのです。
具体的には人権問題や環境問題などの場において、社会的弱者の権利擁護、もしくは主張を代弁するなどの活動に対して広く使われる言葉になっています。
また医療や社会福祉の現場でも、自分の意志を伝えることが難しい患者や高齢者、障がい者に変わって代理人が意思や権利を伝えるという意味でも使われることがあります。

 

アドボカシー活動とは

さらにアドボカシー活動は、個人で行うだけではなくNPOやNGO、日本ユニセフなどの団体でも使用されることがある言葉です。
NPOやNGOの場で使われるシチュエーションの1つが、政府提言という形で制作を変えるように直接呼びかけていく活動です。
日本国内で考えてみた場合、NPOの政策提言はシンポジウムの最後のまとめとして行われるもしくは政治家に陳情したりするなど特別な形で行われるケースが多くなっています。
一方で日本よりも活動が活発なアメリカなどでは、活動の仕方に違いがあるという点を押さえておきましょう。

 

アメリカのロビー活動

例えば活動が盛んなアメリカの場合には、ロビー活動を通じて政治家に直接訴えるという実践的な活動と捉えられています。
直接訴えることで、自分たちの意志が反映されやすいように活動していくのです。
また直接訴えるといっても、会って話をするだけではありません。
電話やメールなどを通して政治家に訴える方法もあれば、新聞などに意見広告を出して政策提言を行うケースも見られます。
さまざまな形で制作を動かしていくのも、アドボカシー活動の1つになるのです。

 

政策提言のイメージ

さらに政策提言というと、自国の政府にのみ行うというイメージを持つ方もいます。
しかし実際には自国に対して行うのではなく、他国に対して行うケースも見られます。
例えば国際協力団体は、途上国の子どもたちが健康に過ごせるように予防接種の活動をしていることもあります。
しかし一時的な支援だと、多くの子どもの命を救うことができません。
そこで継続的に予防接種を提供できるように、支援している国の政府に対して働きかける活動も政策提言には含まれています。
状況に応じて、自国以外も巻き込むことがある活動になるのです。

 

個人が行動に結びつけられるようにするための活動

またアドボカシー活動は、政策提言だけではなく個人が行動に結びつけられるようにするための活動もあります。
さまざまな課題があったとしても、誰か1人の力でできる対策などの点には限りがあります。
実際に政策提言をしたくても、訴える人が1人だと国を動かす力にはなりにくいのです。
そこでさまざまな課題に対して、キャンペーンや広報活動などの形で興味を持つ人を増やしていきます。
多くの方が興味を持って知識を深めていくことで、課題を把握して政策を動かす力へとつなげていくことが可能です。

 

国そのものを動かす力を作っていくことが可能

実際にアドボカシー活動を行ったとしても、政府を動かすような力にはつながらないというイメージを持つ方も多くいるかもしれません。
確かに1人が動くだけだと、政府を動かすのは難しくなります。
しかし多くの方が協力して政策提言を行っていくことで、国そのものを動かす力を作っていくことが可能です。
最初から無理だとあきらめるのではなく、これからの未来のために自分ができることを考えて行動できるようにしましょう。

 

アドボカシー活動が行われた実例を把握

本当に政府を動かすことが可能か知りたいときには、過去の実例を参考にするのも1つの手です。
アドボカシー活動が行われた実例を把握することで、個人の訴えから始めた内容が政策を動かすところまで発展したケースを把握できます。
実際に政策にまで影響した実例があるからこそ、本当に問題があると感じているなら自分にもできることを探していくことが大切です。

 

知識を得たうえでより良い形で対応できるようにする

実際に活動をしたいと考えているときに忘れてはいけないのが、知識を得たうえでより良い形で対応できるようにするという点です。
問題があると思う内容があったとしても、知識がないとどのような課題を抱えているのか要点の整理ができません。
知識を得て課題をしっかりと理解したうえで、何が求められているのか自分にできることは何か考えていくことも欠かせません。
しっかりと計画を立てて活動をすることも、自分の訴えを主張するために大切な点の1つです。

 

まとめ

また仲間と一緒に活動をするときには、目的意識をしっかりと共有することも忘れてはいけません。
同じ課題に問題意識を持って集まった仲間だとしても、考え方が完全に一致していることはないのです。
個人によって考え方や理想の形は異なっているため、話し合ってどのような形を目指したいのかしっかりと共有するようにしましょう。
考え方の共有ができていないと、活動の途中で仲間割れをして夢半ばで活動が終わってしまうリスクもあるので注意が必要です。